Google広告の利用を検討するにあたって、どれぐらいの予算が必要なのか気になる方も多いのではないでしょうか?
Google広告の費用は、広告の種類によって異なります。広告の種類ごとに課金方法の仕組みを理解しておくと、実際にかかる金額のイメージがつきやすいでしょう。
この記事ではGoogle広告の費用が発生する仕組みと、費用目安を種類別に解説します。
【この記事でわかること】
・Google広告の課金方法
・リスティング広告、ディスプレイ広告、動画広告などの費用目安
・費用を抑えて成果を上げるための方法
Google広告の費用についてまず知っておくべき基礎知識
まずは、Google広告の課金方法の種類や、費用の設定、広告運用費の目安といった基礎知識を解説します。
課金方法の基本的な仕組み
Google広告は、無料でアカウントを開設でき、広告のクリックや表示によって課金される仕組みです。主な課金方式は以下の3つとなっており、それぞれの種類に応じて費用の仕組みが異なります。
・クリック単価(CPC)制
・インプレッション単価(CPM)制
・広告視聴単価(CPV)制
それぞれ、どのような課金方法なのかを紹介します。
クリック単価(CPC)制
クリック単価(CPC)制は、広告のクリックに対して課金される仕組みです。クリックされなければ費用は発生しません。そのため、広告配信の初期費用を抑えられ、費用対効果を高めやすいです。
クリック単価の金額は、1回のクリックに対して支払える上限金額の設定も可能です。単価を高く設定することで、競合よりも自社の広告をより多く表示できます。
クリック単価(CPC)制を採用している広告の種類は以下のとおりです。
・リスティング広告
・ディスプレイ広告
・動画広告
・ショッピング広告
・アプリ広告
・P-MAX
インプレッション単価(CPM)制
インプレッション単価(CPM)制は、広告が1,000回表示される度に課金される仕組みです。広告が表示されたときのみに料金が発生するため、クリック数が多いほどクリック単価(CPC)制よりも単価が割安になります。
より効果の高いインプレッションを得る場合には、視認範囲のインプレッション単価制(vCPM)を選ぶといいでしょう。こちらは、ユーザーの目に入る画面内に広告を1,000回表示すると課金される仕組みです。視認範囲とは、広告素材の面積が半分以上表示されている・広告が1秒以上表示されているなどがあります。
いずれも、表示回数によって費用が発生するため、コンバージョンや流入といった成果は、クリック単価制よりも保証されにくいでしょう。
そのため認知拡大を目的とした広告と相性が良く、主にディスプレイ広告や動画広告に採用されています。
広告視聴単価(CPV)制
広告視聴単価(CPV)制は、動画広告の視聴で支払いが発生する課金方法です。YouTubeを例にあげると視聴から30秒以上(動画の尺が30秒未満の場合は最後まで)見られた場合や動画に対して操作を行われた際に費用が発生します。
コンバージョンの見込みがないユーザーの視聴に対する費用を抑えられることから、無駄な広告費用を削減し、広告効果を高めたいときにも役立ちます。
月あたりの費用を設定できる
Google広告では「1日の平均予算」を設定することによって、その月の広告費用の上限を指定できます。広告予算の上限は「1日の平均予算」×30.4(1か月の平均日数)によって算出されます。
たとえば「1日の平均予算」が3,000円だとすると、月の上限費用は91,200円です。この金額を超えると広告出稿が停止されます。
稀に月の費用上限を超えても広告が表示されるケースもありますが、超過した分の費用はGoogleによる負担となり、請求されません。そのため、広告に充てられる予算が決まっている場合でも安心して出稿できます。
月間の費用は20万円~50万円程度で運用されることが多い
Google広告にかかる費用は一概にいくらとはいえませんが、月間20万~50万程度に収まるケースが多いです。月間の広告費用がわからない状態で予算を組むのなら、少なくとも数万程度の予算を確保したうえで利用を検討しましょう。
【キャンペーンタイプ別】Google広告の費用目安
Google広告の費用相場は広告の種類によって異なります。実際の金額は配信する広告の内容によっても変わりますが、おおよその目安としては以下のとおりです。
種類 | 費用相場 |
---|---|
リスティング広告(検索広告) | 20万~30万円/月 |
ディスプレイ広告 | 20万~60万円/月 |
動画広告 | 20万円/月 |
ショッピング広告 | 20万円/月 |
アプリキャンペーン | 20万円/月 |
ここでは、Google広告の種類と費用目安をそれぞれ紹介します。
リスティング広告(検索広告)
リスティング広告とは、Google検索をしたときに検索結果画面の上部に表示されるテキスト形式の広告です。クリック単価制で1クリック50~100円程度、費用相場は20万円/月が目安となっています。
ただし選択するキーワードによって単価が大きく異なり、一般的にコンバージョンしやすいキーワードは競合が多くクリック単価も高めです。
【関連記事】
>>Googleリスティング広告とは?設定方法・出稿のやり方とポイント
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告はバナー広告とも呼ばれ、WebサイトやYouTubeなどの広告枠に表示されます。費用相場は20万~60万円/月となっており、クリック単価(CPC)制もしくはインプレッション単価(CPM)制が主流です。
クリック単価(CPC)制であれば、1クリックで50~100円、インプレッション単価(CPM)制の場合は、表示回数1,000回あたり10~500円が目安となります。
【関連記事】
>>Googleディスプレイ広告とは?特徴やターゲティング設定の種類を紹介
動画広告
画像引用元:動画キャンペーンについて – Google 広告 ヘルプ
動画広告はYouTube広告の動画視聴前後などに表示される広告で、費用相場は20万円/月となります。主に3つの課金方式が採用されており、それぞれの金額の目安は下記のとおりです。
・クリック単価(CPC)制:1クリック50~100円
・インプレッション単価(CPM)制:表示回数1,000回あたり10~500円
・広告視聴単価(CPV)制:1回の視聴で4~7円
【関連記事】
>>【Google広告】YouTube広告の種類と出し方|効果最大化のコツとは
ショッピング広告
ショッピング広告はGoogleの検索結果画面に商品の画像や名前などを表示させる広告で、月間の費用相場は20万円/月となっています。課金方法はクリック単価(CPC)制を採用しており、1クリック50~100円が相場です。
アプリキャンペーン
画像引用元:アプリ キャンペーンについて – Google 広告 ヘルプ
アプリキャンペーンは、アプリの訴求に特化した広告で、Google検索やGoogle Playなどに訴求したいアプリの広告を表示できます。アプリキャンペーンの費用相場は20万円/月となります。
課金方式はクリック単価(CPC)制となり、1クリック50~100円が目安です。
Google広告の運用を代理店に依頼する場合の費用
Google広告の運用を代理店に依頼した場合、一般的に以下の3つの費用がかかります。
・広告費用
・初期費用
・代行手数料
初期費用は3~10万円程度で、そのうちの代行手数料は広告費用の20%で設定されているケースが多いです。たとえば、広告費用が40万円だった場合は、毎月8万円の代行手数料が発生します。
費用を抑えてGoogle広告で成果を上げるには?
費用を抑えてGoogle広告で成果を上げるには、品質スコアの向上やAIの活用が効果的です。ここではそれぞれの方法を紹介します。
品質スコアを上げる
Google広告では、広告が掲載される位置は広告ランクによって決まります。
広告ランクは品質スコア×入札単価によって決まるため、品質スコアを上げることで、入札単価を抑えながら、目立つ位置に広告を表示することが可能です。品質スコアを評価する主な要素は下記のとおりです。
・推定クリック率
・広告の関連性
・ランディングページの利便性
これらの要素でよい評価を得られれば品質スコアが高まります。品質スコアを高めるための具体的な施策としては、以下のようなものが挙げられます。
・ユーザーがクリックしたくなるように広告文をブラッシュアップしてクリック率を上げる
・キーワードに沿った広告文を作成する
・ページの読み込みスピードを上げてユーザーの離脱を防ぐ
顕在層向けの広告に絞って配信する
費用対効果を高めるためには、顕在層(商品やサービスへの関心が高く、具体的に利用・購入を検討している層)に向けて広告を絞って配信することが重要です。
リスティング広告のキーワード選定を例にあげてみましょう。「Web制作会社 おすすめ」で検索するユーザーは、依頼したいWeb制作会社を比較をしている可能性が高いため、サイト流入からの問い合わせにつながりやすいと考えられます。
一方「Webサイト 自分で作る」で検索するユーザーは、誰かに依頼するのではなく、単純に情報だけを知りたい可能性が高いでしょう。その場合はコンテンツから適切にサービスへ誘導できなければすぐに離脱することも考えられます。
さらに自社サイトに一度訪問したことがあるユーザーも顕在層となるため、リターゲティング広告で再度アプローチすることも有効です。
地域設定で配信エリアを絞る
配信するエリアを絞ることも、費用対効果の向上に効果的です。たとえば個人経営の飲食店が遠方のユーザーに広告を配信しても興味を持たれにくく、たとえ興味があっても来店にはつながりにくいでしょう。
このように、実店舗を持ち商圏が限定されるビジネスは、配信エリアを限定することで広告の効果を高められます。
除外キーワードを設定する
特定の語句で広告が表示されないよう、除外キーワードを設定しましょう。
広告配信をするキーワードはインテントマッチ(旧:部分一致)、フレーズ一致などで拡張できるため、自社が提供するサービスとは無関係な語句やパフォーマンスが悪い語句に広告が配信されることも珍しくありません。
除外キーワードを設定する際は、訴求したいサービスとの関連性の低い語句、コンバージョン単価が高い(損益分岐点を超えている)語句などを優先します。
なお、マッチタイプは除外キーワードでも選択できます。基本はインテントマッチで問題ありませんが、ビッグワード(単ワード)でコンバージョン単価が高い場合などは、完全一致を使うなど状況に応じた使い分けがおすすめです。
【関連記事】
>>Google広告のキーワード設定方法|追加・除外の仕方を紹介
Google広告の費用まとめ
Google広告の費用は、広告の種類や課金方法によって異なります。なるべく費用を抑えて運用するためには、目的に合った広告の選択や顕在層向けに絞った配信設定を行いましょう。
限られた予算でGoogle広告の効果を最大化したいのであれば、Web広告施策に強い専門業者へ代行することもおすすめです。
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