この記事は、製造業の会社の代表者様、人事ご担当者で、求人に課題を感じている方にお役に立てるコラムです。
具体的には・・・・
- 求人媒体に多額の費用を使用しているが、応募が来ない、もしくは減少した
- indeedや求人ボックス等の求人の運用を自社で行っている
- 求人媒体に出稿を検討しているが、原稿に何を書いたら良いかわからない
- 応募は来るが、ターゲットであるような求職者からの応募がない
こんなお悩みを解決できるコラムです。
今後ますます、労働人口が減少し、人材獲得が困難になる時代に突入します。
製造業界では若手人材の獲得が難しくなり、自社の技術の継承が難しくなっている企業が多くあると感じています。
つまり、”今”の求人問題を解決しなければ、未来は益々人材の獲得が困難になることが明確です。
このコラムは読んでいただいた方々がすぐに起こせるアクションについても記載してありますので、ぜひ最後までお読みください。
本題の前に少し自己紹介
スリーカウント株式会社は静岡県を中心に500社以上のWEBマーケティングの支援をしている会社です。
WEBマーケティングを活用した「求人」の課題解決も得意としています。
自社採用サイトを無料で作成できるフエルーボの開発及び提供をはじめ、indeed/求人ボックス/スタンバイ等の求人メディアの公式代理店となっています。
私たちの求人改善に関するサービスはこちら
https://www.three-count.jp/result/
求人に関する無料コンサルティングサービスはこちら
https://www.three-count.jp/inquiry2/
【2024年最新】製造業の求人市場について
私たちスリーカウントの本社がある静岡県浜松市は、SUZUKI、YAMAHAなどが本社を構え、本田技研工業の創業の町でもあり、
さらに、河合楽器、ローランド等の楽器メーカーも本社があったりと、ものづくりが盛んな町として知られています。
当社でもWEBマーケティングを通じて、製造業のお客様の支援を多数行っています。
お客様の課題の中で、年々増加しているのが、人手不足に関する問題です。
特に20代〜30代の若手人材の確保が困難になっており、高い技術力をお持ちの製造業、工場のお客様は技術継承が大きな課題となっています。
このパートでは、2024年最新版の製造業の求人市場についてお伝えします。
まずは、求人市場を語る上で外せない、有効求人倍率についてです。
2023年11月の全国の全業種の有効求人倍率は1.23倍となっています。
全産業の平均としては有効求人倍率が1倍を超えているため、現在の求人市場は、売り手市場といえます。
さらに、製造業、工場に従事する生産工程従事者の有効求人倍率は1.72倍となっているため。
一人の求職者を複数の企業が取り合うような市場になっています。
2010年以降、日本の有効求人倍率は1を超えており、長く売り手市場が続いている状況です。
コロナウイルスの蔓延により、有効求人倍率は下がりましたがそれでも1倍を下回ることはありませんでした。
まだしばらくはこの売り手市場が続く予想となっています。
このような市場の中、製造業・工場に従事する求職者を探すのは非常に困難になっています。
しかしながら、プラスの要素として、コロナ禍の影響で、著しく給与が下がった業種に従事するような方々は、安定を求めて、手に職をつけられるような製造業・工場への転職も増加している傾向にあります。
実際に私が支援しているお客様でも、ホテル業や飲食業界に従事していた方が、製造業という未経験の業種にチャレンジすることも多々あります。
このように、異業種からの転職する求職者が増加している傾向にあるため、どんな人材を獲得したいのかを決定するターゲットの設計は非常に重要です。
求人原稿を書く前にするべきこと。まずはターゲットの設計がカギ!
どんな商品でも商品を売るための、5W1Hのマーケティング設計は行っているかと思います。
しかしながら、人材の獲得において、この考えを適用し、求人活動を行っている企業は少数だと感じます。
私は、企業の求人活動において、このようなマーケティングを実施することで人材を獲得する、さらには獲得した人材と会社とのミスマッチを防ぎ、長く活躍していただくには非常に重要だと考えます。
このパートではまずは、求人原稿を書く前段階のターゲットの決め方について記載いたします。
まず、ターゲット設定において決めておくべき項目は下記のとおりです。
- 年齢(年代)
- 性別
- 過去の職歴
- 保有技術(資格)
- 卒業高校や卒業大学
- 現在の年収と希望の年収
- 入社後のポジション
- 性格
- 未経験なのか、経験者なのか
- 会社に求めるもの
- 転職の理由
- 企業選びに重視していること
このターゲット設計の際に、軸となるのは既に自社で働いて活躍している人材がベースになります。
例えば、製造部のマシニングセンターの機械オペレータとして大活躍してくれているA君は、28歳で自社に転職して、市内の工業高校出身、前職は溶接に携わっていた、前職では毎日同じことをやるルーティン業務、さらに残業や休日出勤が多いことから転職を希望していた。
企業を選ぶ基準は、ものづくり企業であること、ワークライフバランス、給与であった。
実は同じ部署で活躍している25歳のB君も、工業高校出身で製造業経験者、製造ライン作業をやっていたけど、毎日同じことの繰り返し作業が苦になってうちに転職してきた・・・など既に活躍している社員の共通項がターゲット設定のヒントがあったりします。
こういった場合は、工業高校出身で、前職でも製造業に従事している方、且つ製造ラインに従事している方をターゲットとして設定します。
逆に、現在の社員の共通項を探していくと、前職はトラックのドライバーをしていた、ホテル業界に従事していた等、全く異業種からの転職者が多い場合もあります。
前者の経験者がターゲットであるケースと、後者の未経験に対するターゲット向けの求人原稿では内容が全く異なります。
例えば、経験者向けの原稿の職種タイトルに関しては、「マシニングセンターの機械オペレータ」と記載しても伝わるかと思いますが、未経験の求職者がこの職種タイトルを見た際はどうでしょうか?タイトルから想像する仕事内容が全く理解できないためおそらく、その求人原稿を見ることさえしないでしょう。
これは求人原稿の職種タイトルに限ったお話だけではありません。
仕事の内容はもちろん、求職者が企業選びに重視するような内容の記載がなければ、せっかく作った原稿が見られることも無い可能性があります。
求人原稿を作成する前に、ターゲットを設計し、まずはこのターゲットが自社の求人原稿に興味をもって、クリックしてもらえるような見出しであったり、求人原稿を見て求職者が「ここで働きたい」と思っていただけるような重要となります。
そのためには、ターゲットの求職者を知ることが大切です。
求職者の気持ち(応募の動機や躓き)を理解する方法
結論から、申し上げますと求職者の気持ちを理解する方法は大きく分けて2つあります。
1つ目は、求人原稿を書く人がそのターゲットになりきること。
2つ目はターゲットに近しい人材に聞くということです。社員数が多い企業はアンケートを実施することもおすすめします。
この2つの両方を実施することで、応募の動機や躓きを知ることができます。
応募が獲得できる求人原稿は、まずは応募の不安や躓きを解消させた後に、自社で働くことへの期待を抱かすのが上手なつくりになっています。
是非、求職者の気持ちを理解するようにしてみてください。
求職者の共感を得るために、求人原稿に挿入するべき内容!
求人原稿に必ず記載するべき項目は下記のとおりです。
- どんな会社なのか?
- どんな環境か?
- 何をするのか?(仕事内容)
- どんな人と働くのか?
- どこを目指すのか?
最低限このことは求人原稿に記載しましょう。
ポイントは、募集要項のページに上記項目の内容がすべて記載されていることです。
採用サイトのTOPページや、業務内容には記載されているが、募集要項には記載されていないということが多くあります。
求職者は、採用サイトすべてのページを閲覧しているわけではないので、募集要項に上記5つの項目を記載するように意識しましょう。
まずはどんな会社なのか?に関してです。
ここでは、どんな業務内容を行っているのかの他、どのくらいの規模の会社であるのか?どのような強みを持っている会社であるのか?を記載しましょう。
ここでのポイントは、誰が見ても内容が理解できるということです。
製造業の場合は、機械の名称や製造している製品、加工方法など専門的な名称のキーワードが多くなりがちですが、
専門的なキーワードは多様せずに、なるべく誰が見てもわかるような言葉で記載しましょう。
まとめ
製造業の人材の獲得の難易度は引き続き高い状況が続きます。一方で異業種からの転職者がいるのも事実です。
そこで、重要になってくるのが、どんなターゲットの人材を獲得するかです。
まずは求人原稿を作成する前にターゲットを設計するというのが非常に重要になります。
ターゲットを設定した上で、まずは求職者の気持ちを受け取り、不安や応募の躓きを解消するために求職者になりきりましょう。
そうすることで、今まで見えていなかった視点が見えるはずです。
このコラムが読んでいただいた皆様のお役に立てれば幸いです。