インスタグラムは、画像・動画といったビジュアルメインのSNSツールです。SNSの利用者が増えていることから、採用活動においてもSNSを活用する企業が増えています。そのときに、インスタグラムを活用する企業も非常に多いです。
今回はインスタグラムでの求人の出し方やコツを紹介します。インスタグラムを使った採用活動に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事で分かること】
・インスタグラムで求人募集を行う際の手順
・インスタグラムで求人掲載するときのポイント
・インスタグラムで求人を出す際に気をつけること
インスタグラムを活用した求人の出し方
インスタグラムでの求人は、無料から始めることができます。採用活動用のアカウントを作成し、求人や企業の情報を通常投稿として発信するだけです。また「#(ハッシュタグ)」を活用する工夫することで、多くの人にリーチできます。
別の選択肢としてあるのが、インスタグラム広告で求人情報を掲載する方法です。広告で求人するには、広告用として新たにクリエイティブを用意する方法だけでなく、通常投稿を使って配信することもできます。
インスタグラム求人の配信面・投稿形式別の発信方法
インスタグラムには以下の投稿種類があります。
- フィード
- ストーリーズ
- リール動画
- ライブ配信
- インスタグラム広告
それぞれの発信方法について特徴を解説します。
フィード
フィードはユーザーがアプリを起動すると最初に目にする画面のことです。インスタグラムの基本の投稿として利用されます。フォローしている人の投稿が表示されているのが特徴です。1枚の静止画、複数枚の静止画、そして動画の形式でも投稿できます。
フィードへの投稿のポイントは、見た目だけでなく統一感を重視することです。写真だけでなく、キャプション(テキスト)も活用して発信できるため、求人情報の詳細をしっかり記載しましょう。
ストーリーズ
ストーリーズは、スマートフォンの画面いっぱいのフルスクリーンで表示されます。24時間経つと投稿が消える仕組みが特徴で、リアルタイムな情報や期間限定の内容を発信する際に適しています。
ストーリーズ投稿でできることは、採用ページへのリンクの設置、アンケートや質問機能の活用です。採用イベントの告知をする、アンケートや質問を使ってユーザーとコミュニケーションをとるなどが考えられます。
リール動画
リールは最大90秒間のショート動画を作成して投稿できる機能です。ストーリーズと同じようにフルスクリーンで表示されるのが特徴となっています。
テキストやBGMの追加、速度調整といった動画編集も可能です。ストーリーズと違ってフォロワー以外にも表示されやすいため、より多くのユーザーに求人情報を届けられるでしょう。
リール動画を投稿するときは、冒頭で引き付ける要素をいれ、求人に関する動画であることがわかるようにすることが重要です。
ライブ配信
ライブ配信機能を使うと、フォロワーに対してリアルタイムで動画を配信できます。配信中は視聴人数の確認、Q&A機能を活用した視聴者からの質問募集をできるのが魅力です。配信時間は最大4時間まで可能で、配信後に30日間アーカイブを残せます。
ライブ配信は、リアルタイムで求職者とコミュニケーションが取れるのが大きなメリットです。求職者に対し、採用サイトでは感じられないようなリアルな情報も届けられるでしょう。
そのため、その場で社員同士が雑談をする、企業説明会を行う、求職者からの質問に答えるといったような発信方法がおすすめです。
インスタグラム広告
インスタグラムでは広告配信も低予算からできるため、より求人に力を入れたい場合に活用するのがおすすめです。年齢や地域など、こまかなターゲティングの設定も可能であるため、業種やターゲット層によって使い分けられます。
インスタグラム広告で利用できるのは以下の6つの形式です。
- 写真
- 動画
- ストーリーズ
- カルーセル
- 発見タブ
- コレクション
初めて実施する際には、各形式を試してみて自社に最適なものを見つけるのもいいでしょう。
インスタグラムで求人募集を行う手順
インスタグラムで求人募集を行うための具体的な手順は以下3つです。
- インスタグラムのプロアカウントを作成・設定する
- 企業の雰囲気や従業員の日常を投稿する
- 求人情報・応募方法を発信する
ここで紹介する内容を参考に、自社の採用活動に活かしてみてください。
①インスタグラムのプロアカウントを作成・設定する
まずはアカウントを作成しましょう。個人がプライベートで使用するアカウントを作成する際と同じように作成可能です。
その後でプロアカウントに切り替え、企業情報を入力して設定します。インスタグラムのプロアカウントは、ビジネスアカウントとクリエイターアカウントの2種類です。企業アカウントとして運用する場合には「ビジネスアカウント」を設定します。
プロアカウントへの切り替えは無料です。プロアカウントにすることで、インサイトの確認や広告の作成、プロフィール欄にURL付きのリンクボタン(アクションボタン)を設置できます。
②企業の雰囲気や従業員の日常を投稿する
求人募集掲載を行う前に、企業の雰囲気や従業員の日常を伝える投稿を行いましょう。仕事の内容だけでなく、職場の雰囲気やスタッフの様子に興味を持つ求職者も多いです。
日常の投稿をすることで、求人情報を見たユーザーが企業のイメージを掴みやすくなります。また応募者の関心を引くことができれば、応募数の増加も期待できます。
ストーリーズへの投稿を活用し、リアルタイムな情報もシェアすることで、より親近感を与えられるはずです。
③求人情報・応募方法を発信する
企業の雰囲気を伝える投稿を行った後は、求人情報や応募方法を明確に記載した投稿を作成しましょう。この投稿では、職種や仕事内容、必要なスキルなど、具体的で簡潔な情報を提供することが重要です。応募方法や連絡先もわかりやすく記載し、求職者がスムーズに応募できるようにします。
疑問点などを問い合わせる宛先も明確にして、気軽に連絡できる環境を整えることが応募数を増加させるポイントです。なお企業の魅力は前述の投稿で伝えているため、求人情報で過度なアピールはしすぎないようにしてください。
【随時】インスタライブで求職者と交流する
必要なタイミングで、ライブ配信の活用も効果的です。インスタグラムのライブ配信を活用することで、求職者と直接交流し、企業の魅力をリアルタイムで伝えることができます。求職者が気軽に質問できるコメント機能を利用することで、企業への理解を深め、信頼関係を築くことが可能です。
一例には、社内イベントや社員とのQ&Aセッションを行い、企業の雰囲気や働く環境を求職者にリアルに感じてもらう方法があります。ストーリーズの質問スタンプを使って事前に質問を集めておき、ライブ配信中に答えることで、双方向を意識した取り組みが実現できるでしょう。
インスタグラムで求人を出す際のコツ
インスタグラムで求人を出す際の以下6つのコツについて解説します。 ここで紹介する内容を意識して発信することで、より効果的な採用活動につなげることができるでしょう。
ターゲット層を明確にしたうえで発信する
インスタグラムで効果的に求人するためには、まずターゲット層を明確に設定することが大切です。採用したい人材の年齢層、性別、求めるスキルや価値観などを具体的にイメージすることで、アプローチ方法が決まります。
たとえば、若い世代にはカジュアルなコンテンツやトレンドを活用し、職歴が豊富な層には専門的な情報を提供します。写真・動画選びや、投稿に適した時間帯や投稿頻度もターゲット層を意識して計画しましょう。
求人のターゲット層に合わせたアピール方法を事前に考え、アカウント運用方針を決めておくことで、応募数の増加や求める人材の獲得につながります。
職場の雰囲気がわかるコンテンツを投稿する
インスタグラムで求人活動を行う際、職場の雰囲気や実際の働く環境を伝えることは非常に重要です。社内の価値観や文化が伝わることで、採用後のミスマッチを減らし、よりスムーズに業務が進められるようになる効果も期待できます。求人サイトでは伝えきれない社内の魅力を、インスタグラムの写真や動画を活用して視覚的に伝えましょう。
社員の紹介や日常業務の様子、社内イベントの風景などを投稿すると、求職者にリアルな職場の雰囲気を感じてもらえます。このようなコンテンツを通じて、求職者が「ここで働きたい」と思う環境であることをアピールできるはずです。
ストーリーズ・リールの投稿もする
インスタグラムのストーリーズは24時間限定で投稿できるため、タイムリーな情報や求人イベント、インターンシップの告知に最適です。アンケート機能や質問ボックスを使って求職者と直接コミュニケーションをとってみましょう。さらにハイライト機能を使えば、投稿が消えることなくプロフィールに残せます。
リールは最大90秒の動画を投稿でき、拡散力が高いため、フォロワー以外のユーザーにも届きやすいのが特徴です。職場の風景や社員インタビューなどを紹介し、企業の雰囲気を直接伝えることができます。
ハッシュタグを最大限に活用する
インスタグラムで求人投稿をする際、ハッシュタグを活用することは露出を増やすためにも必要不可欠です。求職者は「#採用」「#転職」「#求人情報」など、ハッシュタグを使って情報を探すため、適切なタグを選ぶことでターゲットに届きやすくなります。
求人に関連する一般的なハッシュタグに加え、業界特有のものやトレンドワードを取り入れるとさらに効果的です。これによりフォロワーだけでなく、広範囲のインスタグラムユーザーにもリーチできるため応募数の増加が期待できます。
インスタグラム広告も配信する
インスタグラムでの求人活動をより効率的に行いたい場合、広告の活用を検討するのも一つの手段です。広告では、特定のターゲット層に求人情報を効果的に届けられます。広告の配信対象を年齢、地域、興味関心などの条件で細かく設定できるため、通常投稿に比べて求職者に向けたアプローチがしやすいです。
とりわけ応募が集まりにくい場合や急いで採用したい場合には、広告を利用することで求めるターゲット層に対して迅速にリーチできます。インスタグラム広告は少額でも運用可能なので、まずは無理しないでできる範囲から試してみましょう。
広告には以下の6種類があり、それぞれの特徴を理解して運用を始めることが重要です。
- 写真
- 動画
- ストーリーズ
- カルーセル
- 発見タブ
- コレクション
これらにより、自社アカウントをフォローしていないユーザーにも求人情報を広く届けられるでしょう。
継続して運用する
インスタグラムでの採用活動を効果的に行うには、継続的な運用が不可欠です。インスタグラムでは多くのコンテンツが日々投稿されているからです。
継続して発信を行うことで、他の情報に埋もれることなく目立つことができます。フィード投稿、ストーリーズ、リール動画を適切に使い分け、定期的に企業の魅力や求人情報を発信しましょう。
長期的に運用を続けることで、企業の雰囲気に共感する人が集まり、求人情報が多くのユーザーに届く可能性が高まります。
インスタグラムで求人を出す際に気をつけること
インスタグラムで求人を出す際に気をつけるべきポイントについて解説します。ここで紹介する以下4つのポイントを理解し、適切な運用を心がけましょう。
- ネガティブな印象を抱くような投稿は避ける
- SNSやマーケティングについての知識が必要
- クリエイティブの質が求められる
- 広告配信は仕様や運用に関する理解がないと難しい
ネガティブな印象を抱くような投稿は避ける
インスタグラムで求人を出す際には、ネガティブな印象を与えるような投稿は避けてください。炎上や企業イメージの低下回避のために投稿を削除したくても、投稿が拡散されたら完全に消すことは非常に難しいです。誤解を招き、不快感を与える投稿内容にならないよう慎重な運用が求められます。
そのために、発信する情報は慎重に精査し、肯定的で魅力的な内容にすることが大切です。投稿前にはダブルチェック体制を整え、必要であれば複数人で確認するなどの工夫をしましょう。
SNSやマーケティングについての知識が必要
インスタグラムで効果的に求人を行うためには、SNSやマーケティングの基本的な知識を身につけておくようにしましょう。ターゲット層の行動や関心を分析し、それに基づいたコンテンツを作成することで、より多くの求職者にアプローチできます。
インスタグラムのアルゴリズムやトレンドを理解することは、投稿のタイミングや内容の効果的な調整に不可欠です。たとえば、投稿の頻度やタイミングをデータに基づいて調整する、ターゲットに響くようなメッセージを発信するなど、工夫の幅が広がるでしょう。
マーケティングスキルを磨くことで、自社のアカウントを活用した戦略的な求人活動が行えるようになるのです。
クリエイティブの質が求められる
インスタグラムで求人投稿する際には、視覚的なコンテンツの品質にこだわりましょう。インスタグラムはSNSのなかでもとりわけビジュアルが重視されるため、写真や動画の質が投稿の効果を大きく左右します。
求職者の関心を引くためには、明るさや構図、色調を工夫し、企業の魅力が伝わるようなコンテンツを意識する必要があるでしょう。たとえば職場の日常風景やイベントの様子を撮影する際、企業のブランドイメージと統一感を持たせることで、投稿全体の印象を向上させることができます。
必要に応じてプロのカメラマンやデザイナーに依頼するのも効果的な方法です。
広告配信は仕様や運用に関する理解がないと難しい
インスタグラムで求人広告を配信をする場合には、プラットフォームの仕様や広告運用に関する深い理解が求められます。とくに広告の設定や効果測定には専門的な知識が必要です。ターゲット層の年齢、地域、興味関心を適切に設定しないと、広告費が無駄になりかねません。
たとえば、応募フォームへの遷移や問い合わせをどのようにコンバージョンとして定義し、それを正確に追跡するかを考える必要があります。そのため経験豊富な担当者の配置や、場合によっては広告運用の専門家への依頼を検討しましょう。
広告配信は短期的な効果を期待するよりも、中長期的な視点で運用することが重要です。
求人広告の悩みはスリーカウントへ
幅広い年齢層で利用されているインスタグラムで求人を出すのは非常に効果的です。求人の出し方として、通常運用のなかで投稿する以外に、インスタグラム広告での発信もできます。さまざまな配信種類があるため、それぞれの特徴を理解して使い分けるようにしましょう。
より多くの求職者に見てもらえるようにするコツや、投稿する際の注意点もあるため、把握しておくことが大切です。そのため広告配信をする際には、インスタグラムの仕様理解に加え、広告運用の知識が求められます。
社内での運用がむずかしい場合には、広告運用の専門家にまかせるのもおすすめです。インスタグラムでの求人の出し方について気になる方は、ぜひスリーカウントにご相談ください。豊富な実績をもとに最適な求人方法をご提案します。