求人ボックスは、無料でも求人情報を発信できるサイトです。活用することで、より多くのユーザーへ自社の求人情報を届けられます。
とはいえ、求人ボックスは検索エンジンを採用しているため、上位表示や採用の成果につなげるためにはある程度の運用のノウハウが必要です。必要に応じて有料広告の活用も検討するといいでしょう。
また、自社での運用に課題を感じる場合は、代理店を利用すると面接や選考といった採用活動にも集中しやすくなります。
この記事では、求人ボックスの運用のコツと、改善の事例を紹介します。代理店のメリットや依頼を判断するポイントについても、あわせてみていきましょう。
【この記事で分かること】
・求人ボックスの効果的な活用法
・求人票の見直しの重要性と方法
・ターゲットユーザー層に合わせた求人情報の提供方法
・代理店利用のメリットと選び方
・おすすめの代理店とその特徴
求人ボックスの運用におけるコツとは
求人ボックスを効果的に運用するためには、いくつかのコツがあります。主なものとしては以下が挙げられます。
- ターゲットとなるユーザー層を意識して求人票を作成する
- 定期的に求人票を見直し常に最新の状態にしておく
- 有料広告を活用する
- 広告を掲載する場合は適切なクリック単価を設定する
それぞれ見ていきましょう。
ターゲットとなるユーザー層を意識して求人票を作成する
求人ボックスを運用する際は、採用したいターゲットのユーザー層を明確にしたうえで求人票を作成することが重要です。
求職者のニーズや関心を理解し、適切なタイトルの設定や必要な情報・キーワードを入れ込むことで、ターゲット層に対して自社の求人情報が正確に届きやすくなります。
例えば、若年層をターゲットとするのであれば、柔軟な勤務時間やキャリアアップの機会を強調すると効果的です。一方、経験豊富なプロフェッショナルをターゲットとする場合は、具体的な業務内容やプロジェクトの詳細、報酬体系を明確に記載しましょう。
また、求人ボックスの利用者は35~44歳がメインユーザーとなるため、この年齢層に向けた内容で求人票を作成すると、より効果が出やすくなります。
定期的に求人票を見直し常に最新の状態にしておく
応募者を増やすためには、求人票を定期的に見直し、常に最新の状態に保つことが大切です。求人票の内容が古くなったり、ターゲットの求職者に響かない内容だったりすると、情報の信頼性が下がり、応募者数の減少につながります。
求人票を見直す際は、最初に基本情報(給与、勤務条件、勤務地など)が最新であるか確認し、必要に応じて更新してください。その際、求職者が興味のある情報を盛り込むことで、自社の求人情報が上位表示されやすくなります。
例えば職場の雰囲気やチームの一員としての役割、キャリアパスといった情報は、求職者が応募を判断するために知りたいポイントです。もし、求人情報にこれらの記載がない場合は、内容を見直して具体的に伝わるように追記しましょう。
求人票は定期的に見直して最新の情報をキープし続けると、時勢に合った求人情報の提供につながり、自社にマッチした応募者が集まりやすくなります。
有料広告を活用する
より多くの応募者をひきつけたい場合は、有料広告の活用が効果的です。有料広告は無料掲載よりも優先的に表示されるため、特定のスキルを持つ人材を採用したい場合や、人材の獲得競争が激しい業界で採用活動を行う場合には、メリットが大きいでしょう。
なお、有料広告ではクリック課金型を採用しており、求職者が求人情報をクリックした際に費用が発生する仕組みとなっています。広告の掲載には費用がかかりますが、無駄なコストを抑えながら、効率的に予算管理をしやすいこともメリットです。
さらにクリック率や応募者数の推移は、求人ボックスの管理画面から細かく追跡できます。リアルタイムで広告効果を把握できることから、配信状況に応じた予算の調整も簡単です。
広告を掲載する場合は適切なクリック単価を設定する
求人ボックスの有料運用では、求人票の質を高めるとともに、クリック単価(CPC)の最適化が求められます。クリック単価はオークション形式で決定されるため、競合状況や採用したい人材の人数、期限を考慮したうえで設定しましょう。
有料オプションでは、個別にクリック単価を調整できるアドバンスプランと、クリック単価の上限が1,000円に設定され、自動入札が行われるシンプルプランがあります。
適切なクリック単価を設定することで、予算を効率的に活用し、より多くの応募者の獲得につながります。ただし、適切にクリック単価を調整するには、ある程度のスキルが必要です。
広告の効果を高めたいものの有料運用に慣れていない場合は、代理店への依頼も検討するといいでしょう。
求人ボックス運用の改善事例
ここからは、求人ボックスの運用効果を高めるための改善事例を、スリーカウントの運用実績からご紹介していきます。
※今回ご紹介する事例は、前年比・前月比といった期間比較での実績値です。
事例①:ターゲット層にアプローチできる求人票に改善
業界:保育系人材紹介
■応募率は291%に、応募単価を64%削減することに成功
改善前 ⇨ 改善後 | 前後比 | ||
クリック単価 | 41円 | 31円 | 76% |
クリック率 | 2.3% | 2.7% | 117% |
応募率 | 0.11% | 0.32% | 291% |
応募単価 | 37,236円 | 13,253円 | 36% |
■課題
求人の閲覧は獲得できていた(クリック率は良好)が、その後の応募率が低く、応募数の獲得につながらないこと。
■求人ボックスの運用において改善したポイント
- 終日配信できるようクリック単価の抑制
– 時間帯別入札単価を設定
– 注力するキーワードおよび除外するキーワードを設定 - 求人票の原稿を改善
– タイトル変更、サムネイル画像を追加、原稿を読みやすくするためのレイアウト変更
採用したいターゲット層にアプローチする配信ができるようになったため、応募率が上昇し応募数が増加しました。
事例②:採用予算の配分を見直し複数媒体に展開
業界:楽器メーカー
■応募数は135%に、応募単価を63%削減することに成功
改善前 ⇨ 改善後 |
前後比 | ||
応募数 | 17件 | 23件 | 135% |
応募単価 | 21,346円 | 7,901円 | 37% |
■課題
応募単価が高くなってしまい、目標の応募数に届かないこと。
■求人ボックスの運用において改善したポイント
- 無料掲載で一定数の応募獲得ができていたことから、有料掲載を開始
- 採用予算の配分を見直し、Indeed広告用の一部予算を求人ボックスの広告費に切り替え
採用予算の配分を見直し、複数媒体での運用に展開。求人ボックスの無料掲載で得られていた成果を有料掲載で最大化でき、応募単価を抑えることに成功しました。
事例③:少額予算での機会損失を解消
業界:楽器メーカー
■応募数は167%に、応募単価を40%削減することに成功
改善前 ⇨ 改善後 |
前後比 |
||
応募数 | 3件 | 5件 | 167% |
応募単価 | 10,003円 | 6,005円 | 60% |
■課題
少額予算のため終日配信ができず機会損失を起こしており、応募数が最大化できていないこと。
■求人ボックスの運用において改善した点
- 終日配信できるようクリック単価の抑制
– 時間帯別入札価格の調整
例:午前0時~午前8時は入札調整を-75%
– 除外キーワードの設定
クリック数は多いが、ターゲット外である可能性が高いキーワードを除外
例:ピアノ講師を募集 → 「短期」「事務」のキーワードを除外
クリック単価を抑制することで、終日配信が可能となりクリック数が増加。ターゲット層からのクリックを得られるようになり、応募数の増加と応募単価の抑制に同時に成功しました。
求人ボックスの運用は代理店への依頼も検討しよう
求人ボックスの運用を代理店に依頼するには費用がかかりますが、求職者への適切なアプローチや運用時間の削減など多くのメリットが得られます。
ここでは、代理店への依頼で期待できるメリットと、依頼するか迷った時に確認したいポイントを解説します。
代理店への依頼で期待できること
代理店に求人ボックスの運用を依頼することで、以下のようなメリットが期待できます。
- 適切な人材にアプローチできる
- 採用人材の選考に時間を使える
それぞれどのようなメリットが得られるのか詳しく見ていきましょう。
適切な人材にアプローチできる
代理店に依頼することで、求人ボックスの運用において大切な求人情報をより魅力的に発信できます。
求人票の作成では、求職者の興味を引くタイトルや検索時に表示されやすいキーワードの適切な盛り込みが必要です。代理店では求人票を目立たせ、クリック(閲覧)してもらうためのノウハウを持っており、各業界や業種にも精通しています。そのため、企業が必要とする人材に効果的にアプローチしやすく、運用効果の向上にも効果的です。
また、専門家の知見を活用することで、自社だけでは気づかなかった改善点や効果的なアプローチが見つかり、より効果的な求人活動の展開につながるでしょう。
採用人材の選考に時間を使える
求人ボックスの運用を代理店に依頼することで、時間や労力を大幅に削減できます。
求人ボックスの運用には、広告の作成から効果測定までさまざまな工程があり、すべてを自社で実施するには時間や労力がかかります。これらの手間を削減するには、専門家である代理店への依頼が効果的です。運用の負担が減れば、本来注力すべき候補者の評価や面接にリソースを集中できます。
さらに、代理店は複数のクライアントを担当しており、いずれも効率的な作業フローが確立されていることも特徴です。短期間で高品質なサービスが受けられれば、採用のスピードアップにつながり、より質の高い採用活動が行えます。
代理店に依頼するか迷った際の確認ポイント
代理店に運用を依頼するか内製化するか迷う場合は、以下の2つの観点で考えると判断しやすいでしょう。
- 予算は十分か
代理店への委託には運用手数料が必要になるため、運用手数料を含んだ予算が確保できるかを確認しましょう。一方、社内の人材だけで運用する場合も時間というコストが発生することから、社内の労力とのバランスを考慮することも大切です。 - これまでの採用活動に満足しているか
自社運用で一定の成果が出ており、特に課題がない場合は、無理に外部へ委託する必要はありません。ただし、社内リソースを空けたいといった明確な理由がある場合は、外部委託を検討すると改善につながります。
求人ボックスの運用まとめ
求人ボックスの運用効果を高めるためには、掲載した後も定期的に求人情報を見直すことが重要です。情報の鮮度を保ち精度を高めることで、ターゲット層にリーチしやすくなり、自社が求める人材の採用につながります。
情報を定期的に更新しても効果が得られない場合は、有料掲載を視野に入れると運用の幅を広げられます。
また、自社の運用リソースが不足している、有料掲載に関する知見が不足しているのであれば、代理店への依頼も効果的です。代理店のノウハウを活用することで、採用活動がスムーズに進み、自社の適正にマッチした人材にアプローチできる可能性が高まります。
スリーカウントでは求人ボックスをはじめ、求人広告の運用で多数の実績がございます。広告戦略から運用までを経験豊富な専門家が一貫してサポートするため、運用に課題を感じているなら、お気軽にスリーカウントまでご相談ください。
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