リスティング広告(キーワード広告)を運用していると、クリック単価が高くなるにつれてCPAも高くなる傾向があり、費用対効果が見合わなくなることがあります。
この記事を読んでいるあなたは、以下のような悩みを抱えているのではないでしょうか。
- クリック単価(CPC)が高くなり、どう対処すべきか分からない
- リスティング広告のクリック単価を抑えたい
- 予算内で可能な限りクリック数を増やしたい
- 現状のCPCが妥当な金額なのか判断できない
リスティング広告は奥が深く、運用代行のプロがいるほどです。効率的な運用には多岐にわたる知識や長年の経験が不可欠です。
すべてを網羅的に説明することは難しいですが、「クリック単価を抑える」という点に焦点を当てれば、CPCが上昇してしまう仕組みや対策、さらにはクリックの先にある「コンバージョン」を増やすための施策についてお伝えできます。
そこで今回の記事では、リスティング広告の一種である「キーワード広告」のクリック単価上昇を防ぐために、知っておくべき入札の背景知識とすぐに実践できる対策をご紹介します。
この記事で分かること
- キーワード広告は入札形式で単価が決まる
- 広告を出稿するライバル企業が増え、クリック単価(CPC)の上昇が止まらない
- クリック単価(CPC)を抑えるポイントは「入札単価」「マッチタイプ」「品質スコア」「クリック率」
*少し自己紹介
私たちスリーカウント株式会社は「WEBマーケティングを活用して集客と求人」の問題を解決する企業です。これまで500社を超えるお客様と関わっており、WEB集客で成功されている企業様の中でも、広く名の知られている企業様のサポートも多くさせて頂いております。
ホームページ制作会社でも広告会社でもなく、「WEBマーケティングを活用して集客と求人」の問題を解決する企業として、今回の記事をきっかけに皆様の集客の問題の解決にお役立ていただければと思います!
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クリック単価(CPC)を抑えるためのポイント
- 上限入札単価を下げる
- キーワードのマッチタイプを変更する
- 品質スコアを上げる
- クリック率の高い広告文を作成する
クリック単価を抑えるために、上記のような施策が挙げられます。
しかし、これらの施策を闇雲に行うだけでは、かえってコンバージョンが減少する逆効果を招く恐れがあります。
「クリック単価を下げたものの、コンバージョンが減ってしまう」という状態になっては意味がありません。
そのため、施策を実行する前に、キーワード広告でCPCが上昇してしまう原理を理解しておくことが重要です。
そもそもリスティング広告における「キーワード広告」とは?
リスティング広告を既に導入されている方であれば、キーワード広告というとすぐに思い浮かぶと思いますが、取り組まれたことのない方向けにキーワード広告について説明します。
簡単に言うと、以下のように考えていただいて問題ありません。
リスティング広告 = キーワード広告 + ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、一度サイトに訪問したユーザーに追いかけて広告を表示する「リマーケティング(リターゲティング)広告」に代表されるように、GoogleやYahoo!などの広告枠を持つサイトに掲載する広告です。
一方、キーワード広告は、皆様が一番よく目にする広告手法で、「特定のキーワードを検索したユーザー」にGoogle/Yahoo!の検索結果ページに広告を表示するものです。
ご覧を頂くと分かりますが、弊社では「ホームページ制作 浜松」と入れると
上記のように弊社の広告を出しております。
リスティング広告をはじめようと考えるお客様はまずはこのキーワード広告から
スタートをすることをオススメします。
今回はこのキーワード広告についてのお話となります。
前提として「キーワード広告の単価上昇が止まらない」
キーワード広告というのは「入札形式」で広告単価が決まります。
たとえば、平均のクリック単価が100円だとするなら、
広告を100回クリック→10000円の請求、となるわけです。
また入札形式のため、
弊社が100円で入稿をして別の会社様が101円で入札をすると
別の会社様の広告が上に表示されます。
(正確には広告ランクというものも影響するので一概にはいえません)
そのため業種やキーワードによってキーワード広告のクリック単価は様々で、
弊社でお預かりしている多数の広告アカウントのお客様の中にも、
一番低い単価で10円を切る単価のお客様もいらっしゃいますし、
1000円を超える単価のお客様もいらっしゃいます。
ここからが本題で、
キーワード広告を長年Google/Yahoo!に出稿されている方なら共感をしていただけると思いますが、
ここのところ
【キーワード広告のクリック単価(CPC)高騰が止まりません】
特に業種にもよりますが、「建築系」「インフラ系」「金融系」「リクルート系」など
以前にもまして単価が伸びており、
「某業種 +転職」 系のワードはなんと1クリック5000円
にも昇るそうです。
例えば今まで
1クリック200円で、転換率1% 成果獲得単価20000円の広告が
1クリック300円となり、成果獲得単価が30000円になるというわけです。
こんな状況が出稿をされる皆様の業種ほとんどで起きているのが現状で、
【どうやってクリック単価を上げずに済ませるか】
がポイントとなります。
クリック単価が上がる理由は出稿をされるライバル会社様が増えたから
キーワード広告は先ほどお伝えした通り【入札形式】で単価が決まります。
ではなぜここまでクリック単価が高くなったかという理由は
【出稿をされるライバル会社様がすごく増えたから】
これに尽きると思います。
特にライバル会社様が掲載上位を狙えば狙うほど、掲載上位の単価は上がり続けます。
その状態を変えるための選択としては
1:転換率を上げて、クリック単価上昇の影響を抑える
2:クリック単価が上がらない方法を考える
3:キーワード広告を掲載しない
の大きく3つになるかと思います。
1についてはリスティング広告だけ運用している代理店様の場合は難しいかと思います。
弊社ではアナリティクスからランディングページの改善ができますので、
ぜひ1度ご相談ください。
>>無料ご相談はこちら
と宣伝を挟んだところですが、1はかなり大切です。
ひとつ弊社の事例を紹介します。
・対策前:CPC 40円→60円(ー33.3%)
・対策後:転換率 2.1%→3.8%(+81%)
つまり、転換率を向上させる施策を行ったことで、獲得単価を抑えることに成功したということです。
お客様は、意外なところでサイトから離脱をしているので、1の転換率についてはぜひ取り組んでみてください。
また3のキーワード広告を掲載しないについてはディスプレイやその他媒体の広告となるわけですが、ここは今回は置いておきます。
ここからは、ようやく本題である、クリック単価(CPC)を抑えるポイントをみていきましょう。
関連記事: 【20%が相場?】リスティング広告の運用代理店の費用・手数料の相場と料金体系について
【本題】クリック単価(CPC)を抑えるポイントを理解する
クリック単価が上がる要因は先ほどお伝えした通りです。
では、具体的に何をすればいいかというと、冒頭でもお伝えした4つの施策になります。
- 上限入札単価を下げる
- キーワードのマッチタイプを変更する
- 品質スコアを上げる
- クリック率の高い広告文にする
順に解説していきます。
上限入札単価を下げる
最も単純ですぐにできる方法ですが、上限入札単価を下げると配信量の減少に注意が必要です。
入札単価を引き下げるということは、それだけ広告表示のオークションに負けやすくなるということですから、リスティング広告の仕組み上どうしても配信量が減ってしまうリスクがあります。
最低限の入札単価を狙う場合は、「現在の入札単価の80%の金額」で日々更新し、目標とする配信量よりも減ってしまったら戻す、という方法が、地味ですが確実でおすすめです。
管理画面上で平均CPCやインプレッションシェアなど確認しながら、確実に少しづつクリック単価を下げていきましょう。
キーワードのマッチタイプを変更する
一般的に競合の多いキーワードを使用するほど、CPCは高くなると言われています。
そのため、基本的には
完全一致 > フレーズ一致 > 絞り込み部分一致 > インテントマッチ(旧:部分一致)
の順に、CPAが高くなりやすいです。マッチタイプを変更できる場合は変更してみるのもよいでしょう。
また、マッチタイプを変更することにより、配信機会が減ってしまう可能性があります。そのようなときはキーワードの追加が有効ですが、キーワードを追加する時も競合の少ないキーワード設定を意識しましょう。「ビッグキーワード」よりも、より競合が少ない「ミドルワード」「スモールワールド」のほうが、よりCPCを抑えやすいです。
品質スコアを上げる
品質スコアは一言で言えば、「ユーザーの検索意図に合致している広告か?」を10段階で評価した数値です。他の広告主と比べた広告の品質の目安が1~10のスコアとして算出されます。
そもそもリスティング広告の掲載順位はキーワードの広告ランクによって決定され、
広告ランク = 上限クリック単価 × 品質スコア(+広告表示オプション)
という図式により広告ランクは決定されます。そのため、品質スコアを2倍にすれば、CPCは半分で済むという仕組みなのです。
品質スコアを上げるためには、大きく3種類の方法があります。
●広告文・キーワードの関連性を上げる
キーワードや検索クエリと広告文は、相互に関連している必要があります。反対に関連性の低い広告文を設定すると、ユーザーの利便性が損なわれていると判断され、品質スコアも上がりにくくなります。
●遷移先URLであるWEBページ(=ランディングページ)の改善
ランディングページの内容がその広告文やキーワードに合致しているか、ページ内のリンクボタンやフォームまでの導線は適切に配置されているかなど、ユーザーの利便性が高いと考えられる状態になるほど品質スコアも上がりやすいです。
●クリック率を上げる
広告のクリック率が高くなるほど、ユーザーの検索意図に沿った広告を表示したという評価になり、品質スコアが上がりやすいです。
「広告の上位表示ができればクリック率は上がるじゃないか!?」といった疑問ももちろんあるかと思いますが、そうすると結果としてクリック単価を上げなければいけないわけで、広告文を変えてクリック率を改善する方法が望ましいです。
クリック率の高い広告文にする
クリック率の改善は、品質スコアを改善するだけでなく、「結果的にコンバージョン単価を抑えることに繋がる」という点で、一石二鳥の方法になります。
正直広告を運用していて思うのですが、
・よくわからずA / Bテストをとにかくしている
・クリック率を意識せずに広告文は放置している
この2パターンのケースが多いと思います。
もちろん理論的には、A/Bテストを何度も重ねればいいクリック率が
実現しますが、実際シーズンや外部の影響もあるため、
重ねればいいというわけではないということはご了承ください。
しかし
【 広告文をより魅力的に 】
【 ついつ押したくなるような広告文に 】
タイトル15文字を中心に改めてライバル出稿先と比較をしてみたら、
なにか浮かんでくるかもしれません。
「難しいことは運用者に任せてしまっている」
そんな企業の広告担当者様でも、
魅力的な15文字であれば考えることはできると思います。
もちろんやみくもに全部変えたらいいというわけではないため、
運用担当者様ときちんとコミュニケーションをとってくださいね。
わかりきっていることですが、改めてとても大切なことだと思います。
まとめ
今回「キーワード広告のクリック単価上昇を防ぐために出来ること」について
記載をさせていただきました。
当たり前に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
理想ではなく現実的には意外と抜けている部分だと思います。
ハッと思った方はぜひ運用担当者様と話をしてみてください。
この記事のまとめ
- キーワード広告は入札形式で単価が決まる
- 広告を出稿するライバル企業が増え、クリック単価(CPC)の上昇が止まらない
- クリック単価(CPC)を抑えるポイントは「入札単価」「マッチタイプ」「品質スコア」「クリック率」
インターネット広告の中でも、特にこのリスティング広告は、運用代行会社に依頼をしてもうまくいかないケースもあるくらい奥が深く、集客で頭を悩ませてしまうことがあります。
そして、その失敗のほとんどの原因と言ってもいいのが、クリック単価の抑制に失敗してしまうことです。
弊社では過去にインターネット広告で失敗をされてしまったお客様からも多くのご依頼を頂いております。この集客ノウハウをもとに皆様の問題解決を実現させていただきますので、ぜひともお気軽にご相談下さい。
それ以外にも弊社には、広告費や集客・求人にかける全体の費用を抑えながら徹底的に成果を生み出していくノウハウと実績がございますので、よければこの機会に弊社が行っている【毎月3社様限定の無料WEBコンサルティング】をご利用いただき、プロの知見に触れてみてはいかがでしょうか。
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