Google広告のキャンペーンとは、Google広告を管理する単位の一つで、予算やターゲット、配信スケジュールなどによって分けられます。
今回は、Google広告のキャンペーンの概要について触れたうえで、キャンペーンの分け方、設定・作成方法、運用のポイントなどについて解説します。
Google広告のキャンペーンとは?
画像引用元:Google 広告の構成について – Google 広告 ヘルプ
Google広告のキャンペーンとは、広告を管理するための単位です。キャンペーンの中にはさらに細分化した広告グループを作成することができ、これによって広告の管理がしやすくなります。
キャンペーンでできること
Google広告のキャンペーンでは、入札単価・予算・ターゲット・配信期間などの広告運用の基本となる要素を設定することができます。複数のキャンペーンを作成できるため、サービスや予算、ターゲットなどのカテゴリに分類して、広告を管理することが可能です。
キャンペーン作成によって特定の目標を達成するための広告運用の計画と実行が行えます。目的に合わせてキャンペーンを最適化していくことで、広告の効果を最大限に引き出すことができるでしょう。
Google広告キャンペーンの種類
Google広告キャンペーンは8種類あります。そのなかでも主なものは以下の3つです。
・検索キャンペーン
・ディスプレイキャンペーン
・動画キャンペーン
それぞれ見ていきましょう。
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検索キャンペーン
検索キャンペーンとは、ユーザーがGoogleで検索をかけた際の結果画面に、検索キーワードに関連する広告を表示させるキャンペーンを指します。商品やサービスへの関心が高い顕在層に向けて広告を配信できるのが特徴です。
テキストのみで構成されるため、画像や動画を用意する必要はありません。検索広告キャンペーンは、さらに動的検索広告や電話専用広告などに分類することができます。
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ディスプレイキャンペーン
ディスプレイキャンペーンとは、GmailやYouTubeといったGoogleサービスや、Googleと提携するウェブサイトなどに広告掲載ができるキャンペーンを指します。配信先が多いため、商品やサービスに関心のない潜在層にもアプローチすることが可能です。
テキストだけではなく、画像や動画によるインパクトのある広告配信が可能な点も大きな特徴と言えます。ビジュアル面での訴求により、ユーザーの興味を引きつけることができるでしょう。
動画キャンペーン
動画キャンペーンは、YouTubeをはじめとしたGoogleが提携するサイトやアプリで動画広告を掲載できるキャンペーンを指します。利用ユーザー数の多いYouTubeで広告を配信できるため、幅広いジャンルで多くの人へ認知拡大が期待できます。
動画のため、視覚と聴覚の両方に訴えられる広告を配信できるのが魅力です。商品やサービスの魅力を効果的に伝えることができ、ユーザーの購買意欲を高めることが可能となります。
Google広告のキャンペーンの分け方
Google広告のキャンペーンは、いくつかの観点で分類することができます。ここでは、代表的な分け方として、以下の3つを紹介します。
・ターゲットごとに分ける
・かけられる予算で分ける
・配信スケジュールごとに分ける
順番に解説していきます。
ターゲットごとに分ける
ターゲットごとに広告キャンペーンを分けると、ターゲット層が共通して興味を持っている内容の配信が可能となります。ターゲット層が抱える課題や必要な情報ごとに、異なるメッセージや広告を展開できるのが利点です。
商品やサービスを届けたいターゲット層に絞って広告を配信できるため、無駄な広告費を削減しつつ、高い広告効果を得ることができるでしょう。ターゲットの特性をしっかりと把握し、適切なキャンペーン設定を行うことが重要です。
かけられる予算で分ける
複数の広告で、それぞれの内容に合わせて予算を変えたい場合は、予算ごとにキャンペーンを分けるとよいでしょう。効果検証して行く中で、集客効果や広告表示効果の分析を行い、結果をもとに予算を調整できます。
とくに、1つのサイトで複数の商品やサービスを扱う場合は、商品ごとに宣伝に使用できる予算が異なるケースがあるため、予算ごとにキャンペーンを分ける方法がおすすめです。予算に応じた最適な広告運用が可能になります。
配信スケジュールごとに分ける
配信時間や期間によってスケジュールを分類する方法もあります。通常販売の製品とセール商品、期間限定商品などで広告を分ける際に役立ちます。
商品に興味を持つターゲット層がインターネットを利用する時間帯にあわせて、配信スケジュールを変える際にも効果的です。時間を設定して自動で配信を開始できるため、夜遅くに作業する必要はありません。
Google広告のキャンペーン設定・作成方法
Google広告のキャンペーンを設定、作成する手順を紹介します。今回は、ディスプレイキャンペーンの作成手順を例に見ていきましょう。具体的な手順は以下のとおりです。
1.キャンペーンの設定
2.地域と言語の設定
3.予算と入札単価の設定
それぞれの手順について詳しく解説します。
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1.キャンペーンの設定
Google広告の画面にログインしたら、左側にある「キャンペーン」アイコンをクリックし、メニューからキャンペーンを選択、青色の丸のプラスボタンをクリックして「+新しいキャンペーンの作成」を選択します。
次にキャンペーン目標を選択します。今回はディスプレイキャンペーンの設定のため、販売促進・見込み顧客の獲得・ウェブサイトのトラフィック・ブランド認知度と比較検討の中から目標を選択しましょう。
ディスプレイキャンペーンを選択したら、キャンペーン名を設定します。キャンペーン名は管理しやすいわかりやすい名称をつけるのがおすすめです。
2.地域と言語の設定
広告を配信する地域を限定したい場合は、配信地域の設定を行います。対象の地域は、すべての国と地域、日本、別の地域を入力から選択することができます。
言語は、広告配信の対象となるサイトの言語に設定しましょう。海外に向けて出稿したい場合は、言語設定にてその国の言語を選択します。適切な言語設定により、ターゲットとなるユーザーにリーチしやすくなります。
3.予算と入札単価の設定
広告費用の予算は、任意の金額に設定できます。1日あたりの平均費用を入力し、はじめは数千円から様子を見て、運用が進むにつれ調整するといった柔軟な対応が可能です。
入札単価は、広告で重視したい要素を選択すると自動で設定してくれます。重視する要素には、クリック数、コンバージョン、コンバージョン単価、インプレッションシェアなどがあります。
Google広告におけるキャンペーン運用のポイント
最後に、Google広告におけるキャンペーンの運用ポイントをいくつか紹介します。効果的なキャンペーン運用を行うための参考にしてください。
目標とターゲットを明確にする
自社で広告運用を行うにあたっては、どの項目でどのような数値を目指すのか、事前に目標を決めておくことが大切です。全体的なビジネス目標と、広告運用における目標の2つを立てていきましょう。
ターゲットを明確にすると、商品やサービスを知ってもらいたいユーザーに対して適切な広告配信ができます。ユーザー属性だけではなく、ライフスタイルや趣味などの細かいペルソナも設定すると、よりターゲットを絞って広告配信できるでしょう。
キャンペーンを細かく分けすぎない
細分化しすぎると運用工数が大きくなってしまうため、注意が必要です。同じターゲット・商材であればキャンペーンはまとめるのが良いでしょう。適度な粒度でキャンペーンを分けることが、効率的な運用につながります。
効果測定を行い改善を繰り返す
Google広告は、キャンペーンを作成して配信を開始したら終わりではありません。継続的にユーザーのアクションをチェックして、現在の運用設定で効果を発揮できているか確認することが重要です。
効果測定により、あまり効果が出ていないとなれば、調整を行い運用しましょう。PDCAサイクルを回しながら、より良いキャンペーン運用を目指していくことが求められます。
Google広告のキャンペーン:まとめ
Google広告キャンペーンにはさまざまな種類があり、目的や商品・サービスによって使い分けが必要です。また、複数のキャンペーンを作成する場合は、キャンペーン名で判断できるようにしておくなど、管理のしやすさも意識できるとよいでしょう。
Google広告キャンペーンを利用する際は、継続的な効果検証が必要不可欠です。自社ではリソースや知見が不足していて運用が難しいという場合は、プロの専門家に任せるのもよいでしょう。ぜひスリーカウントへお問い合わせください。
Google広告を有効活用し、ビジネスの成長につなげていきましょう。